
「未経験だけど、社内SEに転職してみたい!」(※この場合、社内SEとしての経験がないという意味で使っています)
そんなふうに思っても、スキル不足ではないのかな、という不安で足踏みしていませんか?
この記事では、未経験から社内SEになった筆者が「転職前に知っておきたかった5つのこと」をリアルに解説しています!
読むとわかることはこちら👇
- 総合職感覚でできる社内SEの業務とは?
- マニュアル対応で十分な仕事と、勉強が必要な業務の違い
- ネットワークやシステム思考の最低限の知識とは?
- プログラミングは実際どれくらい必要なの?
- 資格やスキルの準備はどこまで必要か?
これから社内SEを目指したい方や、自分にできるか不安な方にとって、参考になる内容になっています。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
未経験で社内SEに転職したい人へ知っておくべきこと
「社内SEって未経験でも本当に転職できるの?」
この疑問、よく聞かれますし、私自身もかつてはそう思っていました。
実際に未経験で社内SEに転職した立場から、結論を言うと──
「大丈夫な部分もあるけど、勉強・経験しておいた方がいい部分も確実にある」というのがリアルな感想です。
この章では、未経験から社内SEを目指す上で知っておくべき前提や、採用側の視点についてお話ししますね。
社内SEは「未経験でもOK」は本当?
よく求人で見かける「未経験OK」というワード、あれって本当なの?って思いますよね。
正直なところ、「完全にゼロからでもOK!」というケースはごく一部です。
ですが、実務経験がなくても「業務理解力」「PC操作スキル」「ロジカルな考え方」など、基本的な素養があれば採用されることはあります。
特に社内SEは、エンジニアというより“社内インフラを守る係”のような立ち位置。
「ITが好き」「裏方で支える仕事がしたい」という姿勢が評価されやすいです。
未経験者に求められるのは、“プロの技術者”ではなく、“地道に学び続けられる人”ということを覚えておくと、面接でも伝え方が変わってくると思いますよ。
ちなみに私の場合はソフトウェアエンジニアとして15年働いていましたが、転職先ではネットワークなどインフラ的なことが求められ、私はその分野は全くの未経験でした。
次は、どんな人が採用されやすいのかについて解説していきます!
採用されやすい人の特徴と志望動機のポイント
未経験であっても、採用されやすい人にはいくつか共通点があります👇
- 自社の業務に興味を持ち、業務改善に貢献したいという気持ちがある
- 前職での経験を活かせるアピールができる(例:業務効率化に関わったなど)
- IT資格の勉強をしているなど、準備中の姿勢がある
- 「エンジニアになりたい」ではなく「社内を支えるSEとして貢献したい」と語れる
志望動機で差が出るのは、「なぜ社内SEなのか」が明確に語れるかどうかです。
“なんとなくITっぽい仕事がしたい”という印象を与えると、未経験者にはかなり不利になります。
総合職感覚でできる社内SEの仕事とは?
「社内SEって専門職じゃないの?」と思われがちですが、実は“総合職的”にこなせる仕事もたくさんあります。
未経験の方でもマニュアル通りに進められる業務や、人と関わる場面が多いのが社内SEの特徴でもあります。
この章では、実際にどんな仕事が“未経験でも安心して取り組める領域”なのかを紹介していきますね。
マニュアル通りに対応できる業務とは?
社内SEの仕事の中には、しっかりと手順が決まっていて、マニュアルを見ながらでも対応できる業務が意外と多いです。
たとえばこんな業務👇
- 社員からの「パソコンが起動しない」「メールが送れない」といった問い合わせ対応(いわゆるヘルプデスク)
- ソフトウェアのインストールや設定作業
- ID発行、権限付与、アカウントロック解除などの定型処理
- 定期的なシステムチェックやバックアップの確認作業
こういった業務は、丁寧さと報連相があれば十分こなせますし、むしろ“専門知識よりも真面目さ”が評価される領域です。
次に紹介するのは、より“人間力”が試されるコミュニケーション業務です!
コミュ力や調整力が活きる場面も多い
社内SEは「社内のお客さま」を相手にする仕事なので、技術よりも“分かりやすく伝える力”や“間に入って調整する力”が求められる場面がとても多いです。
たとえばこんなシーン👇
- システム導入時に、現場担当者とベンダーとの調整役になる
- 上司に報告・提案する場面で、専門用語をかみ砕いて伝える
- 業務部門のニーズを聞き出し、それに合った改善案を考える
ここで活きるのが、前職で得た“社会人スキル”なんです。
事務職や営業、カスタマーサポートなど、IT以外の仕事で培った「人と話す力」は、社内SEでめちゃくちゃ強みになりますよ。
次は、「未経験でも厳しいと感じた領域」=勉強が必要なスキル面についてお話ししますね。
勉強やスキルが必要な“難しい部分”とは?
未経験でも社内SEは目指せますが、「さすがにここは勉強しておいたほうがいいな…」と感じる領域ももちろんあります。
ここでは、実際に私が入社後にぶつかった壁と、特に大切だと思ったスキルについてお伝えしますね。
ネットワークやシステム思考は最低限必要
まず最初に感じたのが、「ネットワークの基礎を知らないと話が通じない」ということでした。
社内SEはパソコンやメールのトラブル対応だけではなく、ネットワークやサーバーの不具合にも関わることがあります。
- どこに問題があるのかを切り分ける
- ネットワーク構成をざっくり把握する
- DNS、IPアドレスなどの基本用語を理解する
このあたりの知識がないと、社内の技術者、ベンダーとやりとりしたり、原因を調べたりする時にすごく苦労します。
とはいえ、プログラマー並みの知識は不要です。
図解の入った初心者向けの本を1冊読むだけでも、かなり理解しやすくなりますよ。
次は、意外と多くの人が勘違いしがちな「プログラミング」についてお話しします!
プログラミングは意外と身につかない理由
「社内SEってプログラミングもできるんでしょ?」とよく聞かれるのですが…
正直なところ──
プログラミングスキルは、あまり身につきません。
なぜなら、社内SEの業務は「トラブル対応」「導入調整」「手順書作成」などがメインであり、コードを書く時間はほとんどないからです。
ベンダーに発注したシステムを管理する側なので、「開発」よりも「運用・調整・サポート」の要素が圧倒的に多いんですよね。
もしガッツリ開発がしたいなら、社内SEではなく「自社開発エンジニア」や「受託開発企業」の方が向いていると思います。
私の場合はガッツリ開発というのはもういいかなと思っていたので、そこが社内SEで良かったと感じている部分です。
未経験から社内SEになるために準備すべきこと
「未経験でも大丈夫」とはいえ、やっぱり準備ゼロでは不安になりますよね。
ここでは、これから社内SEを目指す人に向けて、転職前にやっておくと安心な勉強や準備について紹介します。
最低限学んでおくべきIT基礎知識
専門的すぎる内容を覚える必要はありませんが、「これだけは押さえておきたい」基礎知識があります👇
- IPアドレス、DNS、ルーターなどのネットワークの基本
- OS(Windows)やOffice系ソフトの使い方
- システム構成図の読み方(ざっくりでもOK)
- クラウド(特にGoogle WorkspaceやMicrosoft 365)のイメージ
- セキュリティ意識(パスワード管理、ウイルス対策など)
いずれも書籍やYouTubeでわかりやすく学べる内容です。
最初から完璧に理解しようとせず、「知っている言葉を増やす」くらいの感覚でOKですよ。
次に、よく質問される「資格って必要?」という点について解説します。
資格は必要なのか?
未経験からの転職で「ITパスポート」「基本情報技術者」などの資格を取るべきか悩む方も多いですが…
正直に言うと、必須ではありません。
ただ、資格取得のために勉強しているという姿勢をアピールすることは、面接でかなり効果的です。
「知識ゼロではありません」という証明になるだけで、採用担当の見方が変わることもあります。
社内SE転職に関するQ&A
Q: 社内SEって本当に未経験でもなれるんですか?
A: なれます。ただし、全くの知識ゼロだと難しい面もあるため、最低限のIT基礎知識や勉強中の姿勢は必要です。
Q: 総合職感覚で働けるってどういう意味ですか?
A: マニュアル通りにこなせる業務や、社内調整・ヘルプ対応などは“技術職”というより“調整役”に近く、営業や事務経験も活かせます。
Q: プログラミングスキルは求められますか?
A: 基本的に求められません。社内SEは開発職ではなく、インフラや運用・管理系が多いため、コードを書く機会はほぼありません。
Q: ネットワークの知識がないと厳しいですか?
A: トラブル対応や社内インフラ管理のために、基本的なネットワーク知識(IPアドレス、DNSなど)は押さえておくと安心です。
Q: 資格は必須ですか?
A: 必須ではありませんが、勉強している姿勢はプラス評価されます。特に「ITパスポート」や「基本情報」は入り口としておすすめです。
まとめ
今回の記事ではこんなことを書きました。以下に要点をまとめます。
- 社内SEは未経験でも転職可能だが、簡単とは限らない
- マニュアルに沿って対応できる業務も多く、総合職感覚でこなせる部分もある
- 一方で、ネットワークやシステム的な思考は学習が必要
- プログラミングスキルはほとんど使わない職場が多い
- 最低限のIT基礎知識と、勉強中であることを示す姿勢が大切
「完全未経験=即戦力にはなれない」と知っておくことが、転職後のギャップを防ぐ大きなポイントです。
現場のリアルを知ることで、「自分にもできるかもしれない」と一歩踏み出せるきっかけになれば嬉しいです!
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