
「社内SEって、正直楽なんでしょ?」
そんなイメージを持っている方は多いかもしれません。
この記事では、社内SEとして実際に働く筆者が、リアルな1日のスケジュールと“本当に楽なのか?”という疑問に本音でお答えします。
読むとわかること👇
- 問い合わせ対応と打ち合わせが多すぎる実態
- プログラミングをしない代わりに求められる“ある能力”とは?
- 楽そうに見えて地味にキツいポイント
- それでも社内SEを続ける理由とやりがい
転職やキャリアを考える方にとって、社内SEの現実がわかる内容となっています。
ぜひ参考にしてください!
社内SEは本当に「楽な仕事」なのか?
「社内にいるだけでしょ?」「開発もないし、楽なんじゃない?」
社内SEに転職したと話すと、よくこんな言葉をかけられます。
でも、実際に働いてみるとその印象とはまったく違い、「楽」とはとても言えない日々が待っていました。
ここでは、社内SEの“見た目と中身のギャップ”をお伝えします。
「社内にいるだけで気楽そう」と言われるけれど…
たしかに、社内SEは基本的に客先対応も外回りもなく、同じオフィス内で落ち着いて仕事をしているように見えます。
- 出社して自分のデスクに座る
- スーツではなく、ゆるめのオフィスカジュアル
- 社員から「ちょっといい?」と声をかけられる
その姿は一見“のんびりしていて気楽そう”に見えるのも無理はありません。
しかし、それはあくまで“外から見た姿”であり、実際の中身は全然違います。
実際にやってみて感じた“楽じゃない”ポイントとは?
以下が、実際に社内SEとして働いていて感じた“楽じゃない”リアルです👇
- 1日中、問い合わせ対応に追われる日もある(トラブル・パスワード・設定…)
- 打ち合わせが思っていたより多い(業務部門、上司、ベンダーとの連携)
- マルチタスクを同時にさばくスキルが求められる
- 「楽そう」と言われる割に、雑務や細かい作業が多い
- 「全部やってくれるでしょ?」という期待が重い
たしかに開発現場のような納期プレッシャーは少ないかもしれません。
ですがその分、社内全体から“頼られるプレッシャー”が強く、むしろ神経を使う場面が多いのが現実です。
社内SEのリアルな1日のスケジュール
「社内SEって、1日なにをしているの?」
そんな疑問にお答えすべく、実際の1日の流れを時間ごとにご紹介します!
ここでは、問い合わせ対応・打ち合わせ・タスク処理など、リアルな業務を時系列で解説していきます。
始業〜午前中:問い合わせ対応が止まらない!
出社すると、メールとチャットに社内からの問い合わせがたっぷり届いています。
- PCが起動しない
- 社内システムにログインできない
- メールが送れない
- 新入社員のアカウント準備ができていない
これらを1つずつ対応しているだけで、午前中がまるっと潰れる日も珍しくありません。
電話も鳴るし、対面で「ちょっといい?」と声をかけられることもしばしば。
“落ち着いてタスクに集中”できる環境とは、ほど遠いこともあります。
昼〜午後:打ち合わせと調整作業の嵐
午後になると、今度は打ち合わせが連続で予定に入っている日もあります。
- 部署ごとの業務改善相談
- ベンダーとの仕様確認
- システム導入の調整会議
- 上長への定例報告
各所の調整や説明に奔走し、終わってデスクに戻ると「今朝の問い合わせ、返せてない…」ということもよくあります。
スケジュール通りに進まないのが、社内SEの“あるある”です。
終業前:日報・タスク整理で1日が終了
夕方になると、急ぎの問い合わせやトラブル対応を片付け、
日報や対応履歴をまとめ、明日のタスクを確認してようやく終了。
とはいえ、「帰ろうとしたらまた呼ばれる」「突発の障害対応で残業」という日もあり、必ず定時に帰れるわけではありません。
それでも、社内の誰かの困りごとを自分が解決できたという実感がある日は、やっぱりちょっと嬉しいものです。
仕事内容は多岐にわたる!「楽」とは言い切れない理由
「社内にいる=楽」というイメージがありますが、実際の仕事内容を知るとその印象は大きく変わるかもしれません。
ここでは、社内SEの仕事が“楽とは言い切れない”理由を2つの視点からご紹介します。
プログラミングしない=楽ではない
よく「社内SEってプログラミングしないから楽でしょ?」と言われますが、実はそこが落とし穴。
コードを書くことは少ないですが、そのぶん👇
- ベンダーとの折衝や発注業務
- 要望の整理と調整
- セキュリティや運用上の判断
- 全体のシステム構成の理解と管理
といった、“全体を見て調整する力”が求められます。
つまり、手は動かさないけれど、頭は常にフル回転という状態。
プログラマーと違って、“仕様が決まっていないものを整える”ことが多いので、むしろ神経を使います。
とにかく仕事の幅が広い!“なんでも屋”状態の日々
社内SEはよく「なんでも屋」と表現されます。
- パソコンの設定
- メールソフトの不具合対応
- 会議室のプロジェクタの設置
- 新入社員のアカウント発行
- 稟議書のシステム申請フローの調整
- 社内報の配信依頼対応
…など、ITっぽいものは全部自分のところに来る感覚です。
しかも、それがすべて「至急」「今すぐ」「すみませんが…」というお願いばかり。
頼られる反面、優先順位の判断や時間配分が難しいのが実情です。
それでも社内SEにやりがいを感じる理由
ここまで読むと、「けっこう大変なんだな…」と思った方も多いかもしれません。
それでも私が社内SEを続けているのは、“自分の仕事が、目の前の人の役に立っている”と感じられるからです。
感謝されることが多く、社内貢献を実感できる
- 「ありがとう、助かりました!」
- 「〇〇さんに聞けば安心」
- 「早い対応で本当に助かった」
こんなふうに感謝の言葉をもらえることが多く、社内で“頼られる存在”になれる喜びがあります。
社内の人との距離が近いからこそ、直接的なリアクションがもらえるのは大きなやりがいです。
会社全体を支える視点で動けるおもしろさ
社内SEは、会社全体の動きを“裏から支える役割”です。
- 全社導入のシステムを企画したり
- 社内の業務をITで効率化したり
- セキュリティ対策を仕込んだり
その1つ1つが、会社の働きやすさや生産性に直結するのを感じると、「自分の存在って大きいな」と実感できます。
“エンドユーザーのすぐそばで働くエンジニア”として、地味だけどやりがいのある仕事だと思います。
社内SEの働き方に関するQ&A
Q: 社内SEって本当に楽な仕事ですか?
A: 一見“楽そう”に見えることもありますが、実際には問い合わせ対応や調整、突発業務も多く、決して楽とは言い切れません。
Q: 1日の業務ってどんな感じなんですか?
A: 朝は問い合わせ対応に追われ、午後は打ち合わせや調整作業が続きます。定時までにタスクを終わらせるのが難しい日もあります。
Q: プログラミングはしないんですか?
A: 基本的にしません。その代わり、社内調整やベンダーとのやり取り、IT環境の保守・運用などが中心です。
Q: 雑務が多いって本当ですか?
A: はい、プリンタのトラブルやメール設定、備品の手配など、ITっぽいことは全部来ると考えていいです。雑務耐性は必要です。
Q: それでも社内SEに魅力があるとしたら?
A: 感謝されることが多く、会社を支えている実感が得られます。働き方の安定性や社内での信頼関係も魅力の一つです。
まとめ
今回の記事ではこんなことを書きました。以下に要点をまとめます。
- 社内SEは“楽そう”に見えるが、実際には問い合わせ対応や打ち合わせ、雑務が多く楽ではない
- 1日の流れは、午前中が問い合わせ処理、午後が打ち合わせ中心で多忙な日も多い
- プログラミングはしないが、代わりに調整力・判断力・マルチタスク力が必要
- 幅広い業務範囲に対応する“なんでも屋”状態になることもある
- それでも「ありがとう」と言ってもらえる瞬間や、会社全体を支える実感が大きなやりがいになる
社内SEは派手な仕事ではありませんが、“困っている誰かの役に立てる”仕事です。
「楽じゃないけど、充実している」
そんな働き方に魅力を感じる方には、ぴったりの職種かもしれません。
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