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社内SEの評価制度はどうなっている?KPI設定と成果アピールのリアル!

「社内SEって、どうやって評価されるの?」
客先常駐SEから転職した筆者が、まず最初に戸惑ったのが“評価制度の違い”でした。

この記事では👇のような疑問に答えていきます。

  • 社内SEの評価制度ってどんな仕組み?
  • 自分でKPIを決めるってどういうこと?
  • 客先SE時代と何が違うの?
  • 地道な努力はちゃんと評価される?

黙々と仕事をしていても、伝えなければ評価されないのが社内SEのリアル

「頑張りが見えにくい職種」で正当に評価されるために、
KPIの立て方と“成果の伝え方”をわかりやすく解説します。

目次

社内SEはどう評価されるのか?評価制度の全体像

社内SEに転職して最初に驚いたのが、「評価のされ方がまるで違う」という点でした。

客先常駐時代は、成果が数字で示され、プロジェクトの完了や稼働時間などで評価が決まることが多かったですが、
筆者の職場の場合、社内SEは、“自分で設定した目標”に対する達成度で評価されるスタイルです。


基本はKPI自己設定&目標達成率で評価

社内SEの評価制度は、一般的に「自己申告制+上司との面談」によって構成されています。
まず、自分で1年間の目標(KPI)を設定し、それを達成できたかどうかで評価が決まります。

たとえば👇

  • 「社内PCのキッティングを月平均10台完了させる」
  • 「業務システムの保守工数を年間15%削減」
  • 「問い合わせ対応の初動を翌営業日以内に80%実施」

こうした具体的な目標を自ら掲げ、達成率を記録・報告していくスタイルです。


定性評価・上司との評価面談もカギを握る

KPIだけで評価が決まるわけではありません。
上司との面談によって、「どれだけ貢献していたか」「他部署との関係構築」などの“定性的な面”も重視されます。

つまり、

  • 周囲からの印象
  • チームワーク
  • 改善提案や挑戦姿勢

といった「見えない努力」が評価に大きく影響します。

このあたりが、“技術だけでは評価されにくい”と感じる理由のひとつでもあります。

KPIはこう決める!現実的な目標設定のコツ

社内SEとして評価されるには、最初のKPI設定が肝心です。
ただ「頑張ります」では評価につながらず、“見える目標”を作る力が求められます。

ここでは、私が実際に意識しているKPI設定のポイントをご紹介します。


成果が見えづらい仕事こそ“数字化”が重要

社内SEの仕事は、トラブル対応や地味な改善など、成果が数字になりにくい業務が多いのが特徴です。

だからこそ👇

  • 「〇〇件対応した」
  • 「〇〇%削減した」
  • 「〇〇日以内に完了させた」

といった“定量的な目標”を意識的に作ることが、評価される近道になります。

たとえば、ただ「システムを安定化させる」ではなく、

  • 「サーバダウン回数を前年度比50%削減」
  • 「障害報告から初動までの平均時間を30分以内に短縮」

というように、目標を“数字で測れる形”に落とし込むのがコツです。


あいまいな目標は評価を下げる原因に

よくありがちなのが、「改善に努める」「丁寧な対応を心がける」といった抽象的な目標

こうした表現は、どれだけ頑張っても評価につながりにくく、
面談で「具体的な成果は何ですか?」と聞かれて困るパターンになりがちです。

だからこそ👇

  • 改善活動→「〇件の手順書作成」
  • 丁寧な対応→「問い合わせ満足度アンケート実施」

など、“形に残る行動”に変換してから目標に設定することが大切です。

成果が評価されにくい?社内SEが軽視されがちな理由

社内SEに転職してから、「こんなに頑張ったのに評価されない…」というモヤモヤを感じたことが何度もあります。

これは決して自分だけの問題ではなく、
社内SEという職種特有の“評価されにくさ”があるからです。


トラブル対応や改善活動は“見えにくい成果”

社内SEの仕事は、「問題が起きたときに静かに解決する」という裏方的な側面があります。

  • システムトラブルの迅速対応
  • 問い合わせへの丁寧なフォロー
  • 日々の改善による業務効率化

これらはどれも会社にとって重要な仕事ですが、
「大きな成果」としては見えにくいため、評価につながりにくいのです。

特に、“トラブルを未然に防いだ”仕事ほど、存在が忘れられがちです。


他部署との比較で不利になることもある

たとえば営業職や開発職は👇

  • 売上
  • 新規顧客獲得
  • プロジェクトリリース

といった目に見える成果を直接アピールできる職種です。

それに比べて社内SEは、

  • どれだけ社内を支えていても
  • どれだけトラブルを防いでいても

「何をやってるのか分かりづらい」ポジションに映りやすいため、どうしても評価が後回しになることがあります。

この“軽視されがち”な現実をどう乗り越えるかが、社内SEとして長く働く上での課題のひとつです。

元客先SEが感じた評価制度の違いと戸惑い

私自身、15年ほど客先常駐SEを経験してから社内SEへ転職したのですが、
評価制度の違いにかなり戸惑いました。

技術力や成果物で評価されていたこれまでと比べ、
社内SEでは、“成果の見せ方”や“社内での立ち回り”が重要になるのです。


客先では“成果が目に見えた”、社内では“空気と印象”も大事

客先常駐時代は👇

  • リリースしたら即評価
  • 作業ボリューム=成果
  • 成果物=納品書で証明できた

という明確な基準がありました。

ところが社内SEでは、

  • 改善提案を出しても「ふーん」で終わる
  • 問い合わせ対応を何十件やっても数字に残らない
  • 他部署との雑談で信頼を得る方が評価につながることも…

と、“成果=数字やアウトプット”ではなく、“雰囲気や信頼感”がモノを言う場面が多くあります。

この“見えない評価軸”に最初は戸惑いました。


「報連相」と「自己アピール」が評価のカギになる

評価されるためには、ただ仕事をするだけでは不十分。
“ちゃんとやっていることを上司や関係者に伝える”努力が求められます。

  • 月報や日報で成果を定期的に記録
  • 評価面談で「○○の改善で××時間短縮できました」と伝える
  • 他部署の声を上司に伝えることで“間接評価”につなげる

つまり、社内SEとして評価されるには👇

報連相をきちんと行うこと
日々の小さな成果を“見える化”しておくこと
アピールを怠らないこと

が必要です。

「黙ってやる」では伝わらないのが、社内評価のリアルです。

社内SEの評価制度に関するQ&A

Q: 社内SEの評価はどんな制度で決まるんですか?
A: 基本はKPI(目標)を自分で設定し、その達成率で評価されます。加えて、上司との面談で定性的な部分(協調性、改善提案など)も見られます。

Q: KPIはどうやって決めるのがいいですか?
A: 数字で成果を示せる内容が望ましいです。例えば「〇〇件対応」「〇〇%削減」など、具体性がある目標にすることで評価されやすくなります。

Q: 社内SEは評価されにくいって本当ですか?
A: はい、トラブル対応や地道な改善活動は“見えにくい成果”になりがちです。黙々とやっていると軽視されることもあるため、可視化と報告が重要です。

Q: 客先SEとの評価制度の違いは?
A: 客先では成果物や稼働時間などが評価基準になりますが、社内SEは信頼関係や社内調整など“見えない努力”も大切になります。

Q: 評価面談ではどんなことを話せばいいですか?
A: 自分が達成した目標と、その過程でどんな工夫をしたかを話すのが効果的です。また、他部署から感謝されたエピソードなどもアピール材料になります。


まとめ

今回の記事ではこんなことを書きました。以下に要点をまとめます。

  • 社内SEの評価制度は、自己設定したKPIと達成率が軸になる
  • 定量的な数字と、上司との面談での定性評価の両方が影響する
  • 成果が見えにくい業務こそ“見える化”が必要
  • 客先SEに比べ、社内では信頼関係・社内調整力が評価に直結しやすい
  • 黙々と働くだけでなく、成果を伝える工夫も求められる

「技術力があるのに評価されない…」と感じている方こそ、
“見える努力”と“伝える工夫”が評価を変える鍵になります。

働き方と同じく、評価のされ方にも違いがある──
それを知ることが、社内SEとしての第一歩かもしれません。

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